PROLOGUE-3 冷酷アンサー!

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鏡の間 ー 入学式会場

リドル──『首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』!!
グリムふぎゃっ!?なんじゃこりゃ!?
リドルハートの女王の法律・第23条
『祭典の場に猫を連れ込んではならない』
猫であるキミの乱入は重大な法律(ルール)違反だ。
即刻退場してもらおうか。
グリムオレ様は猫でもねぇ~っ!!
こんな首輪すぐに燃やして……
あ、あれ?炎が出ねぇんだゾ!
リドルふん!ボクがその首輪を外すまでキミは
魔法を使えない。ただの猫同然さ。
グリムに、にゃにー!?
オレ様はペットじゃねーんだゾ!
リドル心配しなくてもキミみたいなペット
こっちから願い下げだ。
ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ。
アズールいや~、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法
でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法。
絶対に欲しい……じゃなくて。
僕なら絶対にかけられたくありません。
クロウリーどうにかしてください!
貴方の使い魔でしょう!?
しっかり躾を…………え?貴方のじゃない?
ユウ[1] 見知らぬケモノです
[2] さっきから何度も言ってるじゃないですか!
クロウリー……そ、そうでしたっけ?
ごほん!では、学園外に放り出しておきましょう。
鍋にしたりはしません。私、優しいので。
誰かお願いします。
グリムぎにゃー!離すんだゾ!
オレ様は……絶対、絶対!
大魔法士になってやるんだゾー……!
ユウ[1] なんか、ちょっとかわいそう
[2] なんであんなに必死なんだろう
クロウリー少々予定外のトラブルはありましたが
入学式はこれにて閉会です。
各寮長は新入生をつれて寮へ戻ってください。
……ん?そういえば、ディアソムニア寮、寮長の
ドラコニアくんの姿が見えないようですが……
獅子の耳を持つ男アイツがいないのはいつものことだろ?
ターバンの男あれ?もしかして誰も式のこと伝えてないのか?
美しい男そんなに言うならアンタが伝えてやれば
よかったじゃない。
ターバンの男うーん。でもオレ、アイツのこと
あんま知らないんだよなー。
生徒Aドラコニアって……
まさか“あの”マレウス・ドラコニア?
生徒Bこの学校に通ってるってマジだったのかよ。
生徒C怖えぇ……。
老人口調の男──おお、やはり。もしやと思って来てみたが
マレウスは来ておらなんだか。
“また”式典の知らせが
届いていなかったとみえる。
アズール申しわけありません。
決して仲間はずれにしたわけじゃないんですよ。
リドルどうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね。
老人口調の男まあよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくる
がいい。……あやつ、拗ねていなければ良いが……
クロウリー──さて、ユウさん。
大変残念なことですが……
貴方には、この学園から出て行ってもらわねばなりません。
魔法の力を持たない者をこの学園へ
入学させるわけにはいかない。
心配はいりません。闇の鏡がすぐに
故郷へ送り返してくれるでしょう。
さあ、扉の中へ。強く故郷のことを念じて………
ユウ[1] ほっ……………
[2] 長い夢だった……
クロウリーさあ闇の鏡よ!
この者をあるべき場所へ導きたまえ!
闇の鏡………………
クロウリーゴ、ゴホン……もう一度。
闇の鏡よ!この者を……
闇の鏡どこにもない……
クロウリーえ?
闇の鏡この者のあるべき場所は
この世界のどこにも無い……
無である。
クロウリーなんですって?そんなこと有り得ない!
ああ、もう今日は有り得ないのオンパレードです。
闇の鏡………………
クロウリー私が学園長になってから、こんなことは初めてで
どうしていいか……。
そもそも貴方どこの国から来たんです?
ユウ実は…………
クロウリー……聞いたことのない地名ですね。
私は世界中からやってきた生徒の出身地は全て把握
していますが、そんな地名は聞いたことがない。
一度図書館で調べてみましょう。

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