![]() デュース | 学園長の許可も取れたことだし、始めましょう! ローズハート寮長、何から着手しますか? |
![]() リドル | 学園長が連絡はしてくれたけれど、実際に物資が 届き始めるまでには少し時間がかかるはず。 今ここにあるものだけでできることから 終わらせていこう。 日付が変わるまでは半日近くあるけれど、 時間配分には気をつけないといけないしね。 |
![]() カリム | かくれんぼなら今すぐできるんじゃねーか? |
![]() デュース | 掃除もできますよ。箒を探してたときに、 バケツやモップなんかも見つけたんで。 |
![]() ジャック | んじゃ掃除の次は運動だな。いつ誰が来ても いいように、窓の外にも意識を払って…… |
??? | お前たち!! |
うわあ! | |
バルガス | はっはっは! また驚かせてしまったか? |
![]() カリム | おう、すっげえビックリしたぜ。 |
![]() ジャック | ああ……まさか箒を使わずに、 自力で壁をよじ登ってくるなんてな。 |
バルガス | 『塔の姫』の逸話に登場する盗人は、両手に持った 矢を壁に突き立てながら塔を登り切ったそうだ。 だが見ろ。オレ様は、この肉体のみで お前たちのもとに辿り着いた。 見えない壁に阻まれて、 中に入ることはできないが。 塔に侵入した盗人と違って オレが素晴らしいからだな! |
![]() デュース | もしかして……逸話の盗人と張り合うために ここまで登ってきたんですか? |
バルガス | そんなわけないだろう! お前たちにこれを持ってきたんだ。 |
![]() デュース | これは……ロープ? |
バルガス | ああ。先ほどハウルが運動と言っていたな。 間に合ったようで何よりだ。 『塔の姫』の行動を真似るのなら、彼女が日ごと 励んだ運動……クライミングは欠かせんぞ! |
クライミング? | |
バルガス | オレは輝石の国の出身。 『塔の姫』の逸話は地元にも伝わっている。 姫が暮らす部屋の天井はとても高い。彼女はそれを 利用して、日ごとクライミングに励んだ。 しかし、今のお前たちを見るに ロープは不要だったかもしれないな。 なにせ彼女が使ったのはロープではなく、 毎日入念に手入れしていた長い…… |
![]() クロウリー | バルガス先生!! |
バルガス | あっ、学園長!! |
![]() クロウリー | 図書館の壁をよじ登らないでください! さっきそこの4人にも、危ないので 窓からは出ないようにと強く言って聞かせたんです。 先生がもっと危ないことをしてどうするんですか。 真似する人が出たら大変でしょう!! |
![]() リドル | 誰もバルガス先生の真似をできるとは 思いませんが……。 |
![]() クロウリー | それに、まだまだ仕事は山積みですよ! ほら、早く下りて!! |
バルガス | ちょっ、引っ張ったら 余計に危ない……危ないですって! いいか、お前たち。クライミングだ! しっかりと準備運動をしてから取り組むんだぞ! |
![]() デュース | なんだったんだ……? |
![]() カリム | あっはっは、賑やかだったなぁ。 |
![]() ジャック | 一口に運動っていってもいろいろあるからな。 詳細がわかったのは収穫だったぜ。 |
![]() リドル | バルガス先生が持ってきたロープは 十分な強度がありそうだ。 かくれんぼと掃除がおわったら、 クライミングにも挑戦してみよう。 |
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