【ストーリー】2-1 あははじゃないです!【願いのランタン】

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図書室 – エントランスホール –


クロウリー
次の作戦は『塔の姫』の行動を真似る……ですか。

リドル
はい。姫の塔での暮らしの描写をもとに、
彼女のルーティンを実行しようと思います。
脱出成功時にまだ扉や窓などの閉鎖状態が
続いている場合は、ランタンがキーとなるシーン……
ボートで海に出て、無数のランタンを眺めるところ
まで実行に移そうかと。

クロウリー
なるほど。『塔の姫』の逸話を再現すると
いうわけですね。
それはいいですね!  もし今後図書館に
誰も入れなくなる可能性があるのであれば……
貸出窓口として、皆さんに図書館の中に残って
もらわなければならないところでした。あはは。
デュース
デュース
あははじゃないです!
ジャック
ジャック
危ないところだったぜ……。

リドル
『塔の姫』の物語を再現するに伴い……
姫のルーティンを倣うために
必要な物資の提供。
ランタンの制作、そして点火して
空に飛ばすための人員確保。
海に出るためのボートの手配。
以上をお願いできますか。

クロウリー
わかりました。
私から全生徒に連絡しておきますね。
ジャック
ジャック
連絡だけで本当に物資を調達できんのか?
俺ならこんな面倒なこと手伝わねえぞ。

クロウリー
ハウルくん……なんて悲しいことを言うんですか!
学生生活を送るうえで協調性は欠かせませんよ。
それに、問題解決のために力を貸してくれた
生徒は……
今日の全授業を出席扱いにする、評価に加点する
場合もある、とも書き添えてあります。
出席日数が危なかったり、好成績を収めたかったり
する生徒は手を貸してくれるはずです。
デュース
デュース
それならいける気がしてきたな。
ジャック
ジャック
ああ。
みんなちゃっかりしてっからな。

クロウリー
そうでしょう、そうでしょう!!

トレイン
念の為、ユウとグリムに
生徒たちへ個別に声をかけてもらうことにしよう。

リドル
ありがとうございます。

クロウリー
物の受け渡しに使えるのはあの窓だけ、とのこと。
ですので皆さんには箒に乗って、
必要なものを持ってくるように伝えてあります。
いつ誰がくるかわかりません。
しっかり注意を払っておいてくださいね!

トレイン
見えない壁の効果が突然消える可能性もある。
決して窓から身を乗り出さないように。

クロウリー
ええ! もし見えない壁をすり抜けられても、
絶対に窓から下りてはいけませんよ。
その点は絶対に、何があっても厳守してくださいね!
はい!

クロウリー
では、我々は引き続き別のアプローチを
模索してみます。
そうだ。トレイン先生にお願いしたいことが
あるんでした。一緒に来ていただいても?

トレイン
わかりました。
この後も頼むぞ、ローズハート。

リドル
はい。

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